2012年12月4日火曜日

県の答弁 フジコーポレーションについて


 ここまでで県の答弁は全てです。

ここまでで2時間、あと1時間半は小諸市。

選挙前ですので文字起こしはとりあえずここまで。
なんか固くて読みずらいですね。
休み休み読んでください。

次は選挙に関する情報を書ければ書きたいと思います。                                                      
黒字は事前質問、代表、司会
茶の字は県の答弁
緑はその場での質問、意見                                                   平成241123                                  

小諸市御影区にある民間最終処分場についての意見交換

フジコーポレーションに関すること

質問

1.放射性物質の漏えいは、塩化物イオン、電気伝導率の溶出に
比例すると考えるのが自然。
20129月の フジコーポ自主検査
保有水 塩化物イオン 4600mg/L 電気伝導率 12000μS/cm

塩化物イオン、電気伝導率の高い保有水になぜ放射性物質が出てこないのか?
(セメント固化していない飯山陸送も同様に不検出なのはなぜ?)
ある県の最終処分場 800Bq/kgの焼却灰搬入 放流水 2.8Bq/kg検出

塩素は焼却に伴い排出されます。一般の焼却灰については1~5%程度、ばいじんには10~20%程度の高濃度の塩素が含まれております。これにより焼却灰を埋め立てる処分場からの放流水には高濃度の塩化物イオンが含まれています。

フジコーポレーションでは放射性物質を含む焼却灰をセメント、重金属固定材と混ぜ、圧密成型でまず埋め立てまして、その上部、側面に放射性物質を含まない焼却灰を埋め立て、その上にモルタルで覆い、キャップしている状況です。

これにより雨水とはほぼ触れないのではないかと。場内に降った雨水は場内の表層を流れ、放射性物質は検出されていない状況ではないかと考えています。

一方焼却灰にもセメントにも塩素は含まれていると言う事ですから表層を流れた
水につきましても、塩化物イオンが含まれると言う事だと思います。

飯山陸送の処分場につきましては、埋め立てがかなり上の方にされていると言う事で、その下には土壌層を設置し、仮に雨水との接触で溶出したとしても過去の厚い焼却灰の層などにも吸収され不検出となっていると考えています。

今の説明で飯山陸送の処分場は必ずいつの日か漏れ出てくるであろうことが
良くわかりました。
(焼却灰にもセメントにも塩素は含まれていると言うが普通エコセメントでも0.1%以下、
普通ポルトランドセメントで0.02%以下の含有率である。)

2.敷地境界での塩化物イオン濃度 250mg/L  これは放流水を薄めて
放流していると言う事だが9月の例、塩化物イオン5500mg/Lでみると
22倍にするということだと思うが、どこからその大量の水を手当てしているのか?

9月 放流水943トン→ 20746トン(22倍に薄めて250mgになる量)
必要水量19803トン
(実測値 9月 塩化物イオン濃度210mg/L 電気伝導率 870μS/cm

事業者のほうでは平成218月、放流水を希釈するための設備を設けています。
敷地内に深井戸を掘り、その水を希釈に利用していると言う事でございます。
1月に2万トンと言う量を、満足させられる井戸であることは確認しております。

3.昨年12月に栃木県から搬入されたガレキ(廃石膏ボード)1000トンについてどのような方法で埋め立て処理されたのか。

アスベストの混入の恐れのあるガレキを粉砕すれば空中飛散がかなり起こると
考えられるが、野外の中間処理施設で安全性が保たれたのか。

場内には中間処理の前段階として破砕施設もあるが、こちらの稼働状況はない

このガレキも破砕したものが搬入されたもので場内での破砕作業は行っておりません。
焼却灰等と同様湿潤した状態で搬入されており、飛散はないと言う事です。

アスベストについては検査はされたんでしょうか?

アスベストについては確認はしておりません。ただ破砕もされた状態で搬入された
と言う事ですので、飛散すると言う事はないかと思います。

4.焼却灰の飛散について
加湿して搬入するので飛散は無いと言う話だった。
しかし、中間処理をして、セメントと混練しているにも関わらず
飛散している。これはどう理解すればよいか?
放射性物質の問題以前にダイオキシン問題の時、飛散してはいけないと言うことではなかったのか?(平成11年ダイオキシン類対策特別措置法)
その時以来、飛散防止の管理監督がきちんとなされてきたのか?

ばいじん等の埋め立て処分の基準
飛散しないようあらかじめ、水分を添加し固形化し梱包する等、必要な措置を講ずること。
埋め立てるばいじん等が飛散流出しないように表面を土砂で覆う等必要な措置を
講ずること。

事業者は現在飛散しやすい乾いた灰の受け入れは行っておりません。

セメントと混練する際、搬出時に添加されています石灰、キレート剤と水、セメントとの反応で水蒸気が発生する場合があります。特に気温が下がる時期には多く見られますが、ばいじん等が飛散しているわけではありません。

飛散しているのではないかというご懸念の声もございましたので、10月23日~10月30日まで1週間
敷地境界で3か所バックグラウンドとして北農の農場で(近くの農業高校の農場)
ハイボリュームエアーサンプラーによりまして強制的に空気を吸い込んで、濾紙の上に粉じんを集めまして、調査致しました。

いずれも放射性物質は不検出と言う値が出ております。

長野県 ホームページ

立ち入り調査する中でも、今くらいの朝寒い時期では、混練により温度が高くなることも確認していますし、湯気等も確認できます。ライブカメラではその区別は
難しいのではないかと思います。立ち入り等では粉じんが舞っている状況と言うのは
確認されておりません。

(ライブカメラの写真は7月に撮影したもの)

現在処分場の底が上がってきており、煙のようなものが外からも確認できるんです。あれは湯気ではありません。

ハイボリュームエアーサンプラーですが毎分500L吸い込みます。
1週間ですから5040㎥でかなり検出下限値が下げられます。通常のベクレルの1000分の1のミリベクレルで、そのまた100分の1が検出下限値になっています。


この時行われていたのは通常の埋め立て作業ですか?

その時の作業日誌を提出してもらいましたが、日曜日を除いて朝5時ぐらいから昼2時くらいまで通常の受け入れ、荷下ろし、打設の作業が行われていました。

長野県の放射性物質の定時降下物にはまだセシウム等があったと思いますがそれらも無かったと言う事でしょうか?

降下物の検査は落ちてくるちりを水盤でとらえる検査でして、今回の検査は浮遊しているチリを強制的に集めてくる検査ですので結果も違うのではと思います。

長野県では文部科学省の委託で同様の浮遊粉じんの検査もやっています。23年度の結果しかまだ出ていないのですが、長野市の値で、セシウム134が不検出~0.16mBq/㎥ セシウム137が不検出~0.2mBq/㎥ 
一番高いのが昨年4月、10月とか今年1月でも不検出でない若干の値は出ています。
長野市と較べましても不検出と言う事ですから低いと言う事です。

周辺土壌の検査の必要もあるのでは?

土壌中には、かつての核実験、今回の福島事故等の影響がありますので、処分場からの影響だけを取り出すことは難しいと考えます。今回の検査で空気中に不検出と言う事でしたので、現在のところ、人体への影響を見る場合、空気中の放射性物質を
見るのがいいのではと考えています。

(その後の質問で、5040㎥の空気をろ過したフィルター、容器内に含まれる総量として0.03ベクレル程度が検出下限値とのこと。)

小諸市で行っています、、民地の放射線検査で、数値の高いところが3か所あります。
0.1μSv/h以上のところが、御影区、谷池原区、和田区です。
 なぜそうなっているのかわかりませんがフジコーポレーションに近い区が、
市の計測で高くなっています。この先計測の継続の可能性は?

 今回の検査で不検出と言う事ですが、この先粉じん等の環視の中で、また飛散などの疑われる状況等がありましたら、検討したいと思います。

5.フジコーポレーション処分場内には中間処理施設がある。
そこでふるい分け、混練処理が解放状態で行われている。
中間施設の安全性については処分場と別ではないか。
飛散があるならば解放状態では認められない。
焼却灰は搬入時には湿灰状態であるため飛散はないと説明されていた。

中間処理施設の許可は平成2112月にされています。環境影響調査によりまして
周辺環境に影響はないことを確認しています。今回の飛散調査でも不検出と言う事ですから、周辺環境への影響はないと考えています。

粉じんについては朝、外からも確認できるという事ですから、その点については
引き続き調査していきたいと考えています。

焼却炉の煙突とは違い、焼却灰はそれほど小さな粒子とは考えられませんので、
仮に舞い上がりがあったとしても近くに落ちると考えられますので、今回は処分場の
境界で調査したと言う事です。

(最後のページの資料にもあるが、処分場の焼却灰は粒子が大きいなんてことはない
ミクロン単位の物は遠くまで飛んでいく)

6.焼却灰舞い上がりの測定はどのように行われたのか。
焼却炉の排ガス測定に用いられている、エアーサンプラーが適当ではないか。
(ハイボリュームエアーサンプラーにより行われた。事前にはそのようには
聞いていなかったので。)

7.かさ上げについて
現状の高さ、かさ上げ後の高さはどのくらいか。

現状、地下13m、擁壁 3,5mです。 かさ上げ後は擁壁7,5mです。



かさ上げ後の管理の予定。100年管理のためには県民の税金が使われるのでは
ないのか。処分場に入っている8割~9割は県外の焼却灰。
現在は別会社であるが、E-ステージの2つの処分場もフジコーポレーション現会長が作ったものであり、同じ方式で埋め立てており数年後には漏えいの可能性がきわめて高いと思われる。
そのような状態でかさ上げは認められないし、現在行われている、2500Bq基準での搬入も納得できるものではない。漏れ出したとき、県は必ず今のE-ステージに対する対応と同じ対応をする。
周辺住民として認められるわけがない。

平成2011月にかさ上げの変更許可を行っています。処分場の設置者は埋め立て終了後、長期間にわたる維持管理が必要になってきます。この費用につきましては維持管理積み立金として積み立てることが義務付けられています。

万が一事業者が倒産等した場合は、県知事がこれに変わりまして、積立金を取り崩しし維持管理をしていく形になろうかと思います。

E-ステージの処分場はフジコーポレーションの現会長が作ったものではありますが、埋め立て方式はまったく同じと言う事ではありません
受け入れ廃棄物の品目も異なっております。
特に現在フジコーポで行っています、重機による圧密成型はE-ステージでは行われておりません。(これは疑問、E-ステージでも、ある程度は行われていたと考えているが)

雨水等の浸透に関しても違いがあるものと考えています。処分場廃止後は上部に遮水シートを敷きまして、場内に水が入らないようにする予定。雨水が入らないと言うことは放流水がなくなると言う事ですから、
漏えいの可能性はきわめて低いと考えられます。
(地下水の問題もある、いかに上から水が入らなかろうとも地下13m掘り下げているので穴が開いていれば地下水との接触はある。)

かさ上げが許可された時点では放射性物質は入っていなかった。放射性物質に関して、最終処分場には埋め立てていけないものであったのに、法律がない中で埋め立てが先行した。(現在は放射性物質汚染対処特措法があるが。)心配があるので県は周辺水の調査をしっかりやってほしい。現在フジコーポの処分場は一滴も漏れていないと考えているでしょうか?

現時点、フジコーポレーションがこう言う(E-ステージのような、漏えいが疑われる)問題があるとは考えておりません。放性物質については漏れていない。他のものについては、環境基準、排出基準をクリアーされています。

(汚染物質が放流されていない訳では無いんです。基準値以下だと言う事。)

周辺で湧き出でいる水なども電気伝導率高いところもありますし、そのためにもしっかり調べていただきたい。もし放射性物質が漏れるとすると、湧玉川でなく、南側の
沢の方なんです。

放射性物質は処分場に入れてはいけなかったのに、何で県の廃棄物対策課が扱うんですか?放射能を担当する体制が必要じゃないんですか?矛盾していますよね。
廃棄物処理法に含まれていないことにより、東電は罪を免れているのに、
処分場の業者などの担当を廃棄物担当の方がやっていると言うのは。

 法律的な難しい話でございますけれど、311以前、放射性物質は特別扱っている
所に限定した法律でありまして、100Bqがクリアランスレベルと言う値がありました。それ以外の場所に出てくることを前提とはしていなかったものですから、廃棄物処理法のなかにも含まれておりませんでした。しかし今回の事故が起きまして、長野県でもゴミの中から放射性物質が検出される状態ですので、放射性物質がくっついたものは扱ってはいけないと言う事になりますと処理できなくなってしまいますから、現在は、特措法のなかで8000Bq以下で、安全と思われるものであれば、廃棄物処理法のなかで、通常のゴミと同様に処理できると言う事になっています。

7月の県の防災研修会の席でも聞いたんですが、作業員の方の健康調査、
前向きにやっていただけると聞いたのですがどうなっているでしょうか?

 作業員の方の健康診断は、事業者の方でやると言う事になりますから、
県の方で、どうこうと言う形にはならないと思います。事業者の方には
そういうお話があったと言う事は伝えて行きたいと思います。
 
要望
1.フジコーポレーションの水処理施設調整池から採取される汚泥に含まれる
放射性物質の検査、県の検査もやっていただきたい。
10Bq以下でも傾向を知りたい。
これにつきましては事業者と調整したうえで検査をやっていきたいと考えます。

 2.処分場周辺の臭い、小型のハエの異常発生等あり、環境調査の必要性

 処分場に埋め立てられているのは無機物中心ですから、より詳しい状況、時間とか場所をお聞きしながら、事業者の方とも関連性があるのかないのか、確認して行きたいと思います。

 県の検査はあらかじめ連絡していくのか抜き打ちか?
書類等を閲覧する場合、事前に連絡して行きます。サンプルを取ったりする場合は
基本的に抜き打ちで行きます。

                   長野県とのやり取りは以上です。



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