2012年9月19日水曜日

2500Bqから引き下げか?

 小諸市議会9月に行われた一般質問で(明日が最終日)、共産党柏木議員などの質問で、
柳田市長、2500Bqから引き下げへ方向転換するとのこと。「配慮が足りなかった。」との言葉もあったそうです。これは名誉ある撤退に向けた動き、評価したいと思います。

リーダーシップを持ち進めていただきたいと思います。

 小諸市生活環境課に確認すると、環境保全協議会に対し、以前の基準に戻すように
働きかけると言う事です。

 環境保全協議会とは地元の11区、6団体、フジコーポレーションで
組織する地元の意思を代表すると長野県、小諸市が言っている団体です。

 地元住民の意思などは事前に確認していないので(回覧板で事後紙が1枚回ってくるだけ)
まったく認められませんが。

とにかくどうなりますか。

 それと説明会について、生活環境課長に再度、問題も山積しており、できるだけ早い時期に長野県と合同で行ってほしい旨、強く求めました。
 「できるだけ早く説明会を行いたい。」と返事をもらいました。

 


2012年9月6日木曜日

放射能を考える佐久地区連絡会 勉強会8月26日


 大変遅くなりましたが前回の一般の方向けの勉強会の様子をさらっとお伝えしたいと思います。

平成24826

放射能を考える佐久地区連絡会 勉強会

小諸市の民間処分場における放射性焼却灰の埋め立ての現状

井上
Ⅰ、放射能問題を考えるための指針       
Ⅱ、ナチュラルステップ
Ⅲ、PHと電気伝導率

長岡
Ⅳ、なぜ放射性物質は危険か          
Ⅴ、フジコーポレーション処分場での埋め立ての経緯
Ⅵ、E-ステージの処分場
Ⅶ、 これからの課題

Ⅷ、質問等、意見交換

井上さんは会員の方、チェルノブイリ事故以来計測など放射能問題に
かかわっておられる方、長岡は会の代表です。
前回の県の防災研修会同様、いまだ、放射能の拡散を問題と
とらえていらっしゃる方、が来てくださいました。
不慣れでお聞き苦しいところもあったと思いますが、
無事何とか終えることができました。
参加人数30名
質疑応答では厳しい意見も。
放射線は世の中のためになっている部分も多くあり
一律にそこからの脱却と言う表現はどうなのか。
もっと広報活動を活発に行い、市民を巻き込み運動を
広げるべき。
小諸市民のみなさん、あまりこの問題に興味が無いようですが
どう考えていらっしゃいますか。
 続く。


 そして これからの課題です。

Ⅰ、小諸市の説明会開催について
現在の小諸市の2500Bq基準についての見解
1、  1kgあたり8000Bqの焼却灰は法律で管理型処分場に埋め立て処分できることと
されている。
2、  地元の関係する116団体からなる環境保全協議会で、埋め立て合意されている。
3、  今までの空間線量の値、放流水、地下水の検査結果に異常がない。

なぜ2500Bqに引き上げられたかの説明はありません。
説明会がいつ開かれるかは未定、現在県と調整中。いつまで?
一刻も早く開いてもらいたい。
E-ステージの2つの処分場を見ても埋め立ては安全とは考えられない。


Ⅱ、焼却灰の舞い上がり
フジコーポレーション処分場で焼却灰の埋め立て時、舞い上がりが確認されている。
放射性物質を含まなくても、ばいじん、(飛灰)はきわめて危険な物質。
県も調査を約束。
危険な飛灰に関しては湿らせて搬入しているので舞い上がることはけしてありません。
私もその言葉を信じていました。
しかし住民の方からの言葉、「外からでもひどいときは見える。」と
それは埋め立てが進んだこともあり、以前であれば見えなかったものが
確認できるようになったと言う事。
それと、この写真は場内のライブカメラの映像。
運び込み、場内で中間処理をしてセメントと混ぜて埋め立てるところに押し開ける
写真です。その時にはより一層水分も含んでいるので舞い上がるなど
あるはずもないと思っていたが、驚きました。
そしてそれはしっかりと固化するのだろうか?
場内埋め立て作業 

場内の舞い上がり  

参考
次のような作業手順で灰の処理が行われるため灰の飛散は避けられません。
採取容器内の水の電気伝導率と降下ばいじんの
鉛との間には良好な正の相関が認められた。


Ⅲ、6月県知事への要望書のなかでのかさ上げの問題。
 放射性物質が、入っていてもいなくても、安全に埋め立てることを
監視していく。
環境省の見解
環境省としては8000Bq基準が安全であるとの見解なので、
環境影響評価についてはやり直しを指示する方向はない。

  しかし壁を立ち上げ100年以上安全に管理できるか?
誰がするのか、もし問題が発生したとき誰が責任を取るのか?
基本的には長野県と小諸市が責任を取ることになると思う。
県は6月の県議会で、問題が発生したときには国が責任を取ると思う。
答弁している。しかし

放射性物質が検出された上下水処理等副次産物の
当面の取扱いに関する考え方 平成23年6月16日
原子力災害対策本部
の文書のなかで
9)県及び脱水汚泥等排出事業者は、脱水汚泥等を埋立処分する場合、
廃棄物事業者が事業を実施できなくなったときは、当該埋立処分された
脱水汚泥等の管理を行うこと。
とある。

Ⅳ、Eステージ処分場の漏えいの問題。(埋め立て終了済)
水質検査しているのは、第2処分場ですが、第1処分場のほうも情報公開請求により
漏えい可能性がきわめて高いことがわかっています。
この2つの処分場、現在は別会社ですが、フジコーポレーションと
つながりが深い処分場で、設置時の責任者は現フジコーポレーション会長です。
同じセメント固化で埋め立てと聞いています。

これが漏えいしているとすると、現在の処分場これからどうなるのでしょうか?
良く聞いてください。この2つの処分場に対する県の対応がそのまま
フジコーポレーションになにか問題があった時の対応になると考えられます。
旧処分場ともいえる2つが遮水シートきわめてあやしい状態です。
平成12年からそれを、根本的原因を探らないまま、放置してきたと言えます。
このような県の対応、信用できるでしょうか?


長野県の今後の対応、小諸市、佐久市の対応は?佐久市にも影響は大きい。
長野県は漏えいを認めてはいません。もともと高かったのではないかと。
温泉ならばそのくらい高いこともあると。
処分場の下に2か所温泉がわきだして塩化物イオンが高いのですか?
バカも休み休み言え。と言う事です。

E-ステージの処分場は遮水シートが破れ、処分場内からの漏えいの可能性がきわめて
高いと思いますが、そのような中で、フジコーポレーションでの埋め立ては、着々と
進められ、かさ上げも迫っています。



E-ステージ7月の県の検査

長野県の職員より連絡がありました。
   「県環境保全研究所で行われた検査結果が出ました。
   鉛の溶出もなく、全て基準値以内でした。
   どうしますか?お送りしますか?」

    「そうしてください。」

 前回鉛が検出したのは第2検水井 0,012mg
 今回は検出は無し。

問題のあると思われる、第1検水井 前回電気伝導率 3460mS/m
                                                 今回        2100mS/m   
                      前回 塩化物イオン 16000mg
                      今回           7000mg
なぜかだいぶ下がっている。下がっていると言ってもかなり高い。
  フェノール検出(自然界には存在しない)        0.87mg
県としては一件落着の検査結果なのだろうか。

検査結果しばらく大きいままにしておきます。

2012年9月4日火曜日

8000Bq以下の飛灰の取り扱いについて3

環境省から連絡ありました。

福島の飛灰8000Bq以下の一時保管とはもともと8000Bqを超える飛灰が大量に
出てきており、それらと、きちんと8000で分別ができた時点で、8000Bq以下は主灰、飛灰
いっしょに埋め立てようとのことだと聞いています。方向としては主灰、飛灰一緒に埋め立てても大丈夫だろうとのニュアンスの中で、話し合われたと言う事。ただそれは議事録には現れてはいませんが。8000Bq基準の最重要点は
作業員が1mSvを超える被ばくをしないということです。

東京都の前日の動き


(主灰、飛灰埋め立てる。)8000Bq以下の飛灰の取り扱いについて2
                 参照


確かに1日前の6月27日東京都からはそのような動きがありました。



                緊急要望


  1. 福島県以外の地域において、放射性物質を含む焼却灰(主灰、飛灰)の処理の取扱いの基準を早急に示すこと。
  2. 特に、飛灰については、処分の安全性の確認を早急に行い、主灰と同様に埋立処分が可能な処理基準を示すこと。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/06/20l6s201.htm

   その翌日事務連絡が出されています。
これはほとんど政治的決断で、なんら議論なされないまま出されたのでは
ないですか?そして第4回目の災害廃棄物安全評価検討会では報告がされたのみで
誰からも意見は出されていない。これはあきらかにおかしい。

その後の福島県での8000Bq以下の飛灰の取り扱いについても
この事務連絡を横滑りさせたのではないのか。第3回検討会も福島のことを話しているのに、
それならば通常考えれば、まず福島での対応を先に決めて、首都圏の対応基準は
それに準じる事が普通ではないのか?
非常に大きな穴がある。なしくずしに決められたとしか思えない。
ポイントは東京都が出した緊急要望。

議論をきちんと検証してもらいたい。議事録がないならば大変おかしなことになる。
8000Bqの埋め立て基準(少なくとも飛灰については)が崩れる。
飛灰は主灰、汚泥焼却灰と較べ溶出率がきわめて高く危険なことが
判っている。

私もそのような事はないと考えておりますが、もう少し調べてみたいと
思います。そもそも8000BqはIAEAで、国際基準に沿っていると認められており、、、。

環境省の他の方にも聞いたのですがそのIAEAの基準の根拠はなにか?
いつ、どこの処分場がそのような基準で作られたのか?と聞いたら、そこまでは
把握していないと。そこを把握していなければ認められているとは言えないのでは?
一般の方々はIAEAと聞いただけで、これは正しいんだと信じ込んでしまいますよ。