2013年3月15日金曜日

市長面談、要望書提出


平成25315
小諸市長 栁田剛彦様

2500ベクレル放射性物質協定基準引き下げについての要望書

                           放射能を考える佐久地区連絡会

要望の要旨
市長の表明された「2500ベクレルからの引き下げ」について、業者との話し合いを早急に実施していただきたい。現状において、市民説明会を行っていただきたい。

要望の理由
昨年9月議会において表明された2500ベクレルの引き下げ、いまだ進んでおりません。
環境保全協議会は会社側の防波堤となっており小諸佐久地域住民の、健康に対する心配の声とは全く異なっています。1月時点で、協議会会長(御影区長)のお話では「引き下げるつもりは全くない。」とのことです。
会社、環境保全協議会会長の言葉から引き下げるべき理由を見出したいと思います。
一昨年8月の住民に対する説明会では、フジコーポレーション会長、御影区長とも「引き上げることはけしてない」と断言していました。
市長が替わられ早々、新規の500ベクレルを5000ベクレルと1本化し2500ベクレルに変更されました。会社側の言うには「引き下げたとも言える」とのこと、しかし5000ベクレル基準での受け入れ自治体では、線量の高い物はすでに埋め立て終了し、昨年5月時点では佐久市の960ベクレルが最大値であり2500ベクレルには遠く及びません。

業者側は500ベクレルは前市長との約束。」とも言っております。
市長が交代しても協定の基本は同じ。市民の安全側に立つものでなければいけないと思います。
「佐久市がガレキを受け入れ焼却希望しているので引き上げた」と。
長野県、阿部知事がガレキ受け入れに関し慎重姿勢なので、佐久市がガレキを受け入れることはありえません。他自治体のガレキ焼却灰に関しても埋め立ての可能性はありません。

年度末で、今までの事前協議の受け入れ分は一段落してくると思われます。
4月までに引き下げにならなければ、また1年高いままである。
会社は一昨年、500ベクレルから上げることはない」と言いながら1年経たないうちに引き上げに動いています。これからも信用はできないし、国の基準8000ベクレルまで引き上げる可能性は残ります。

協定は小諸市長の一存で事が決められるのでなく、市議会で議論する、または小諸市の小諸市環境審議会での議論を経る等、より慎重な対応が必要なのではないでしょうか。

1kgあたり約600ベクレルと言う数値は1㎡換算しますと40000ベクレルになります。これは放射線管理区域の数値です。500ベクレルという数値はこれを超えない、
ぎりぎりの数値でした。かつ、その当時の食品の基準値でした。それまで国の設定していたクリアランスレベル100ベクレルは超えていますが、食品の基準は市民にとって一つの納得基準にはなっていました。
実際には何メートルも積み上がって来るのでこれをはるかに超えてくるのですが、これをいきなり一方的に5倍に引き上げ、国の基準は8000ベクレルだからと言われても納得できるものではありません。8000ベクレルは安全基準ではありません。11ミリシーベルトまでは、処分場の作業員と周辺住民は我慢しなさいという数値です。国は8000ベクレルの責任を取るわけではありません。
もし健康に関する被害が発生した場合、被害者は大変な重荷を背負う事になります。
裁判を起こしても因果関係がきちんと証明できないでしょう。
国際的な常識として、放射能汚染物は移動しないと言う事です。わざわざ汚染の少ない地域に移動してきて、埋め立てるなど許容できることではありません。
これら埋め立てられた放射性物質は我々の責任でなく、小諸、佐久の子どもたち、孫たちの責任として残されます。非常に重い置き土産です。そんな一方的で勝手なことが許されるのでしょうか。
今これにかかわり、進めている方々は誰一人責任も取らず去って行きます。
アルカリ金属に属するセシウムは、きわめて水に溶出しやすい性質を持っています。現在は安全としても、時間の経過と共にセメント固化が劣化し、水を通し易くなって行きます。その時遮水シートの安全性は確保されているでしょうか。必ず漏れ出て来ます。
危険な放射性物質の量はできるだけ少なく、数値はできるだけ低く抑えていただきたい。

現在、同じ御影区にありますE-ステージ処分場からは、浸出水の地下水への漏えいが強く疑われている状況です。検査により県も処分場内と地下水の因果関係がありそうだと言っています。しかしながら最新の状況では、県は調査を進めるつもりはないようです。

これら処分場に関する実態を多くの市民が知らない、議論する機会もない。
市民説明会は是非必要なことではありませんか。
 現在、放射性物質の埋め立てが進む中、かさ上げ問題、新規処分場問題等があり、会としてはこれからも注意深く見て行きたいと思います。
以上




 栁田市長、放射性セシウムの協定基準、昨年9月に2500ベクレ


ルからの引き下げを示唆していたが、これが撤回され


た模様。市議会、柳沢乃ぶ子議員の質問で判明。


 この前回の情報は違っていました。関係者の皆さんには謹んでお詫びいたします。市長はじめ市は、引き下げに向け環境保全協議会引き続き協議しているとのこと、その点では安心しました。


 市側の努力はわかったのですが、協議のなかで、具体的に何が話し合われ、なにが進展しているのかはっきりせず、
未だ引き下げの合意がなされていないのは心配です。以前の基準に1日でも早く戻してほしい物です。

2 件のコメント:

  1. 市長との面談がやっと実現しました。粘り強い交渉、ありがとうございました。でも私としては、面談の席でもっと強く言えばよかったと後悔しきりです。そもそも2500ベクレルにしてしまったのは、やはり市長のミスです。元の500ベクレルに下げる努力はしているとのことですが、現実には進展はない。進展させるための具体案をもっと引き出すべきだったと思っています。
    また市の食品の放射線測定についても、もっと強く主張すべきだったと思います。流通品の測定、自家製の堆肥の測定なども認めさせたかったと思っています。これから直売所に、おいしい野菜が出回る時期ですし。(放射能を考える佐久地区連絡会、賛同者より)

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  2. お疲れ様でした。1時間と言う中で、まだまだ言いたいこともありましたが、市と市長の
    基本姿勢だけは確認でき良かったと思っています。2500Bq基準に関しては、市長はだまし討ちにあった事、あとで気が付き後悔されていると思います。とにかく停滞するのではなく、交渉を前進させるように、働きかけて行きたいと思いますので、御協力をお願いします。

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